奈良教育大学 美術教育専修の概要


学びのポイント

小・中学校における児童、生徒の成長・発達を捉えた指導・支援をするとともに、造形的な力(表現力、観賞力)を着実に育むことのできる教員を養成します。

1 自らの表現力を磨き、子供の表現と観賞力を導く力量を養う

 

学校における児童・生徒の成長・発達を捉えられるように、美術教育専修科目を核としながらも、教育学科目、心理学科目、特別支援教育科目などと関連づけて学びます。

 

 

2 子供とふれあい、地域とつながる

 

地元奈良の伝統文化や文化遺産に刺激を受けながら、自らの造形的な力量形成を行い、子どもの造形的な力(表現力、観賞力)を育成するための内容と方法を学びます。

教育実習、大学生での活動「造形ひろば」、スクールサポートなどを通して、子どもと触れ合う体験を積み、対応力を学びます。

図画工作・美術教育の学修を通して、広く現代社会の現状や課題に関心を持ち、社会に貢献する姿勢を学びます。

 

 

3 研修合宿や卒業研究/制作発表展などの活動を通して、子どもと触れ合う体験を積み、対応力を学びます。

 

学生が主体的に動く活動として、専修メンバー全体が参加する研修合宿、学外施設での青丹彩(あおにさい)展、卒業研究/制作発表展、地域の子どもたちに向けた大学祭での「造形ひろば」の活動があります。これらの活動を通じて、企画力や集団を動かす力を養います。


学びの領域

子どもを知り、教科内容のあり方を学ぶ3つの領域

 

平面・立体・教科教育の3領域から構成されるカリキュラム。2年次までに各領域の基礎を学び、3年次以降は各自が専門領域に進んだ研究室で学びを深め、その成果を卒業論文・卒業制作にまとめます。


主な開講科目(文化遺産も学べます)

幼児の造形表現/初等教科教育法/中等教科教育法 Ⅰ-Ⅳ/絵画Ⅰ(映像メディア表現を含む)/彫刻 Ⅰ-Ⅲ /実材/工芸 Ⅰ-Ⅳ/デザイン Ⅰ-Ⅲ /デッサン/彩画/アジアの中の日本美術史


取得できる免許状

・〔初等教育履修分野〕小学校教諭一種免許状

・〔中等教育履修分野〕中学校教諭一種免許状

 

※上記は卒業要件となる免許状です。この他に高等学校教諭一種免許状、特別支援学校教諭一種免許状の取得が可能な場合もあります。(ただし、4年間で取得できる免許状には限りがあります)


卒業後の主な進路

小学校教諭、中学校美術科教諭が主な進路です。その他、特別支援学校教諭、幼稚園教諭、保育士、高校や大学の講師、公務員、デザイン関連会社、工房、芸能などの場で活躍しています。