大学生の教養として必要な学習、取得しようとする教員免許状に応じた教科内容に関する学習、美術の専門性を高める学習、教育実習等をはじめとした教員になるための学習等が準備されています。
美術教育専修の専門的な授業は、左の図にある様に平面・立体・教科教育の3領域から構成されます。
また3回生以上になると、上記の授業科目の他に所属する研究室ごとのゼミ活動や制作活動を行います。各研究室では指導教員からの定期的な研究指導を受け、4回生の卒業研究・卒業制作に向けた実践的な研究方法を学びます。
この他にも美術教育専修の年中行事として、学生の自主的な企画である「研修行事」「青丹彩(あおにさい)展」「造形ひろば」「卒業展覧会」などの活動があります。美術教育専修では学生自身の力量を高めたい分野や関心に応じた学びの機会を多く準備しています。
初等教科教育法(図画工作)/中等教科教育法(美術)Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ,Ⅳ/美術教育特講Ⅰ,Ⅱ
絵画Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ,Ⅳ,Ⅴ/絵画理論特講/デッサンⅠ,Ⅱ/彩画
彫刻Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ,Ⅳ /実材/彫刻理論特講
工芸Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ,Ⅳ/工芸理論特講
デザインⅠ,Ⅱ,Ⅲ/総合デザイン/グラフィックデザイン/デザイン理論特講/ユーラシア美術史/西洋美術史Ⅰ,Ⅱ/造形芸術学特講
教科内容研究(美術)
※上記の科目は美術教育専修専門科目などです。これらの科目の他に各専修で共通する「共通科目」「教科及び教職科目」があります。
2回生(小学校、中高の美術、特別支援免許取得予定)前期の一週間の履修授業のイメージです。集中講義は土日曜日や前期・後期授業終了後の集中講義期間に行われます。
4月 入学式 新入生オリエンテーション 履修登録 前期授業開始 健康診断
5月 美術教育専修新入生歓迎会
6月 教育実習(6月実習の場合 3回生、4回生)
7月 前期試験
8月 前期授業終了 補講 集中講義 夏季休業
9月 教育実習(9月実習の場合 3回生、4回生)履修登録
10月 後期授業開始
11月 大学祭(輝甍祭)
12月 卒業制作審査 冬季休業
1月 卒業論文提出
2月 卒業修了展覧会 後期試験 後期授業修了 補講 集中講義
3月 青丹彩展 美術教育専修卒業生送別会 卒業式・修了式
4年では、学びの集大成として卒業研究・卒業制作に取り組みます。3年次以降に所属する研究室において、各領域に特化した理論構築を行い、専門的知識・技能を学びます。
以下に示すのは、卒業研究・卒業制作の一例です。これらの他にも、教員からの指導を受けながら新しいテーマを開拓することももちろん可能です。
・図画工作科における「造形遊び」についての研究
・絵本の教育効果についての研究・美術鑑賞を通した学びに関する研究
・発達段階に応じた描画傾向の研究
・実用品を視野に入れた陶芸の制作研究
・オブジェ的な陶芸の制作研究
・インスタレーションの制作研究
・イラストレーションの制作研究
・アクリル系絵の具による制作研究
・油彩による制作研究
・水彩による制作研究
奈良教育大学で学ぶにあたり、入学金・授業料等の他にどのような費用負担があるのかについて紹介します。
→奈良教育大学の入学料、授業料等はこちらのページ(奈良教育大学ホームページ)をご参照ください
いずれの専修においても授業科目の履修に伴うテキストや教材の購入費、学外授業がある場合の交通費・入館費等は学生負担となります。(各専修で行われる「研修行事」にかかる交通食事費等も同様です)。また、教員免許状の取得に際して必須となる、介護等体験等の実施に関する費用が必要となります。
美術教育専修の授業科目等に関して必要な費用負担は上記に加えて、制作活動に必要となる教材費、材料費、個人が使用する各種用具(絵具等)の購入費等が必要となります。そして、卒業研究に向けて個人が購入する書籍費「青丹彩(あおにさい)展」や「卒業展覧会」の開催にかかる運営費が必要です。