卒業制作 《記憶たちの邂逅


卒業制作《記憶たちの邂逅》 油彩・キャンヴァス 162.0×130.3cm 2021年


私はこの部屋で一番多くの時間を過ごし、今もここで生活しています。習作である《クローゼット》から、この作品まで自室を描き続けましたが、自室を描いていく中で、過去の自身と思いがけず出会ったり、自身について新しい発見があったりしました。このような出会いに面白さを感じ、モチーフに自室を選びました。

この作品は、ペインティングナイフや、ダンボール、紙の切れ端といったゴミなどを使い、具体的なモチーフを選びながら、それらを曖昧に描いています。そうすることで鑑賞する人にどこか異質な雰囲気を感じさせ、感性を刺激することができると考えました。

作品ディテール


習作《クローゼット》《机の上》《つどう》《さしかかる》《日が昇る部屋の外から》《幼い頃から》《背中の景色

 

この7つの習作は、全て自身の部屋の一部をモチーフとして描いたものですが、「イメージや記憶をたよりに描く」、「筆ではないものを使って描く」ことを試みた制作となりました。また、これらの作品は卒業制作の習作として制作してきましたが、卒業制作と合わせることで、自室全体の雰囲気を鑑賞者に伝えることができると考えた為、卒業制作の一部とすることを決めました。

クローゼット

油彩・キャンヴァス 

72.7×60.6cm 2019年

机の上

油彩・キャンヴァス 

60.6×50.0cm 2019年

つどう

油彩・キャンヴァス 

53.0×45.5cm 2019年

 

さしかかる

油彩・キャンヴァス

 40.0×55.3cm 2019年

日が昇る部屋の外から

アクリル・キャンヴァス 

27.3×19.0cm 2020年

幼い頃から

アクリル・キャンヴァス 

27.3×16.0cm 2020年

背中の景色

アクリル・キャンヴァス 

41.0×31.8cm 2020年